お役立ち情報
お役立ち情報:知恵袋

シャンプーを開発するには?プロセスや事例など幅広く紹介

2024.07.29

この記事で学べること

  • シャンプーの開発に必要なステップを知れる
  • OEMで開発できるシャンプーの種類を知れる
  • 製造におけるOEM会社の選び方を知れる
  • シャンプーOEM/ODMの事例を知れる

本記事を理解することで、製造されるまでのプロセスやメリット・デメリットについての理解が深まります。ぜひ最後までチェックしてください。

目次
シャンプーを開発するステップ
  • 市場調査とニーズ分析
  • コンセプト設計
  • 成分選定と処方開発
  • 試作とテスト
  • パッケージデザイン
  • 製造プロセスの確立
  • 法規制対応
  • マーケティングとプロモーション
  • 市場投入とフィードバック収集
OEMで開発できるシャンプーの種類
  • シャンプーのベースとなる洗浄成分について
  • 効果や用途によるシャンプーの違い
良質なシャンプー開発におけるOEM会社の選び方
  • 企業の評判とレビューを調査
  • 製品サンプルの確認
  • 会社訪問と工場見学
  • 契約条件とコストの確認
  • アフターサポートと改善提案
シャンプーOEM/ODM開発における企業事例の紹介
  • 株式会社I-ne様との提携
  • 大正製薬株式会社様との提携
  • 株式会社Sparty様との提携
まとめ:シャンプー開発するプロセスとOEM会社の選び方
山田製薬株式会社のシャンプーOEM/ODMは幅広くサポート

シャンプーを開発するステップ

シャンプーの製造におけるOEM会社を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、良質なOEM会社の選ぶ項目をまとめました。

市場調査とニーズ分析

まずは市場動向を把握し、ターゲットとなる顧客のニーズを分析します。競合製品の調査を行い、どのような成分や特徴が求められているのかを理解することが重要です。この段階での徹底的な調査が、成功する製品開発の基礎となります。

コンセプト設計

次に、製品のコンセプトを設計します。シャンプーの特徴、成分、香り、使用感などを決定します。ここでは、ターゲット市場のニーズに合わせた差別化ポイントを明確にし、製品の方向性を固めます。

成分選定と処方開発

製品の目的に合った成分を選び、処方を開発します。成分の安全性などを確認し、最適なバランスを見つけることが求められます。専門家の協力を得て、科学的根拠に基づいた処方を作成します。

試作とテスト

処方に基づいて試作品を作成し、使用感などを確認します。安定性試験や保存性試験も行い、製品が長期間にわたって品質を保つことを確認します。この段階では、ユーザーによる使用テストも行い、フィードバックを収集します。

パッケージデザイン

商品のパッケージデザインを考案します。ブランドイメージに合ったデザインを選び、消費者の目を引くデザインを作成します。また、機能性や使いやすさも考慮してパッケージを設計します。

製造プロセスの確立

製造ラインを設計し、製造プロセスを確立します。必要な設備や人材を揃え、効率的かつ高品質な製品が安定して生産できるようにします。生産工程の各段階で品質管理を徹底します。

法規制対応

製品が関連法規に適合しているかを確認し、必要な申請や許可を取得します。成分表示やラベルも規定に従い、消費者に正確な情報を提供します。特に医薬部外品に該当する場合は、厚生労働省の承認が必要です。

マーケティングとプロモーション

製品の販売戦略を立て、プロモーション計画を実行します。販売チャネルを選び、広告やキャンペーンを展開して消費者に製品を訴求します。ブランドの認知度を高め、市場での競争力を強化します。

市場投入とフィードバック収集

製品を市場に投入し、実際の顧客からのフィードバックを収集します。顧客の声を反映し、必要に応じて製品の改良を行います。継続的な改善を通じて、消費者の満足度を高め、ブランドの信頼性を確立します。シャンプー開発は、多岐にわたるステップを経て行われます。各ステップを慎重に進めることで、高品質で顧客に支持される製品を作り出すことができます。

OEMで開発できるシャンプーの種類

シャンプーのOEM製造を検討する際には、どのような種類のシャンプーが作れるのか、そしてそれぞれの効果や用途について理解することが重要です。以下では、OEMで作れるシャンプーの種類と、それぞれの効果や用途についてそれぞれ解説していきます。

シャンプーのベースとなる洗浄成分について

シャンプーの効果や使用感は、そのベースとなる洗浄成分によって大きく左右されます。各成分の特徴を理解することで、OEM製造において最適なシャンプーを選択し、開発することが可能になります。以下では、代表的3つのシャンプーベース洗浄成分を紹介します。

アミノ酸系シャンプー

髪や頭皮に優しい成分で構成されており、保湿効果が高く、敏感肌の方にも適しています。また、髪のダメージを最小限に抑えるため、頻繁に使用しても髪がパサつきにくい特徴があります。アミノ酸系シャンプーは、しっとりとした仕上がりと低刺激性が魅力です。代表的な洗浄成分:ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNa

高級アルコール系シャンプー

泡立ちが良く、洗浄力が強いのが特徴です。頭皮や髪の油分をしっかりと取り除くことができるため、オイリーな髪質の方に適しています。ただし、乾燥肌の方にはやや刺激が強い場合があります。高級アルコール系シャンプーは、さっぱりとした洗い上がりを求める方に向いています。代表的な洗浄成分:ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na

石けん系シャンプー

自然派志向の方に人気があります。環境にも優しい成分が使用されており、頭皮の皮脂をしっかりと落とすことができます。ただし、アルカリ性のため、使用後にはリンスやトリートメントでのケアが推奨されます。石けん系シャンプーは、ナチュラルな成分を重視する方に適しています。代表的な洗浄成分:脂肪酸ナトリウム(カリウム)塩、ココナッツ脂肪酸K、オレイン酸K

その他

その他にはベタイン系シャンプーや医薬部外品のシャンプーがあります。ベタイン系シャンプーは、マイルドな洗浄力と保湿効果が特徴です。頭皮や髪に優しい成分で構成されており、敏感肌の方にも適しています。医薬部外品のシャンプーは、フケやかゆみを抑える成分が含まれており、特定の頭皮トラブルに対して効果的です。これらのシャンプーは、特定のニーズに応じた製品開発に活用されます。

効果や用途によるシャンプーの違い

シャンプーは、上記のベースを生かしながら、オリジナル効果のある製品の製造が可能です。以下に代表的な特徴について紹介していきます。

ダメージケアシャンプー

パーマやカラーリングなどで傷んだ髪を修復するための成分が含まれており、髪の内部に栄養を補給し、ツヤとしなやかさを取り戻す効果があります。ダメージケアシャンプーは、髪の補修と保湿を重視する方に最適です。補修成分の浸透力と持続性を重視し、使用後の仕上がりを実感できる処方設計が重要です。

スカルプケアシャンプー

頭皮の健康を維持するために、毛穴の汚れをしっかりと落とし、頭皮の血行を促進する成分が含まれています。これにより、健康な髪の成長をサポートし、頭皮のトラブルを防ぎます。洗浄力と頭皮の刺激性のバランスを慎重に調整し、低刺激で効果的な成分を選定することが求められます。

ベビーシャンプー

赤ちゃんの敏感な肌に使える優しい成分で作られており、目にしみにくいのが特徴です。お肌に優しい処方のため、デリケートな肌を持つ大人にも適しており、安心して使用できます。防腐剤や香料の選定に注意し、品質保持期間を考慮しつつ、安全性を最優先に考えた処方設計を行う必要があります。

カラーシャンプー

染めた髪の色持ちを良くするための成分が配合されており、色落ちを防ぎながら髪にツヤと輝きを与えます。染色後の美しい髪色を長持ちさせることができます。染料の安定性とシャンプー成分の相性を考慮し、カラー保持効果が高い処方を実現することが重要です。

その他のシャンプー

髪に潤いを与えながら洗浄するオールインワンタイプのクリームシャンプーや、水を使わずに髪の汚れを取り除くドライシャンプーなど、特定の使用シーンやライフスタイルに合わせた選択肢があります。クリームシャンプーでは、使用感と洗浄力のバランスを追求し、しっとりとした仕上がりを実現することが重要です。一方、ドライシャンプーでは、適量の使用で効果を発揮する処方を目指し、過剰使用による頭皮トラブルを防ぐ設計が求められます。

OEMで作られるシャンプーは、このように多岐にわたる種類があり、それぞれのニーズに応じた商品を展開することができます。また、髪質(細毛、うねり毛等)や肌質(オイリー肌、乾燥肌等)に合わせたシャンプーの選定も重要な要素となるため、あなたのブランドや顧客の要望に合ったシャンプーを開発するために、これらの情報を参考にしてみてください。

良質なシャンプー開発におけるOEM会社の選び方

シャンプーの製造におけるOEM会社を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。以下に、良質なOEM会社の選ぶ項目をまとめました。

企業の評判とレビューを調査

  • 口コミや評判の確認:インターネットの口コミやレビューサイトで他の企業の評価を確認します。
  • 取引先の紹介:過去の取引先からの紹介や評価を参考にする。

製品サンプルの確認

  • サンプルの品質チェック:提供された製品サンプルを実際に使用し、品質や使用感を確認します。
  • 成分のチェック:使用されている成分の安全性や効果を確認する。

会社訪問と工場見学

  • 実際の工場見学:可能であれば工場を訪問し、製造プロセスや衛生管理の状況を直接確認します。
  • 担当者との面談:担当者と直接話し、会社の方針やサポート体制について詳しく聞く。

契約条件とコストの確認

  • 契約条件の詳細確認:契約内容や条件について詳細に確認し、不明点があれば質問する。
  • コストと見積もりの比較:複数のOEM会社から見積もりを取り、コストパフォーマンスを比較する。

アフターサポートと改善提案

  • アフターサポートの体制:製品の納品後のサポート体制について確認し、長期的な関係を築けるかを評価する。
  • 改善提案の有無:製品の改良や新たな提案を積極的に行ってくれるかを確認する。

以上のポイントを考慮し、OEM会社とコミュニケーションを取り、自社の願う製品を製造していきましょう。

シャンプーOEM/ODM開発における企業事例の紹介

シャンプーのOEM/ODM開発の事例を以下にいくつか紹介します。

株式会社I-ne様との提携

山田製薬の開発技術と親身なサポートにより、「BOTANIST」ヘアケア製品を開発。コンセプトに忠実な品質の製品を実現した。
「細かくヒアリングしていただき、何度も何度もサンプルアップとモニター評価を行うことで素晴らしいプロダクトに仕上がったと。」という評価。売上は順調に伸び、「指通り」において高い評価を得ている。
「BOTANISTヘアケアができるまで」株式会社I-ne様

大正製薬株式会社様との提携

山田製薬と協力して「RE ドライシャンプー OIL OFF」と「リジェンヌ マイバイタル」を開発。男性用ドライシャンプー市場への挑戦と、厳選成分を使用したヘアケア製品の高品質化に取り組んだ。
製品は高い評価を得ており、使用感や香りに対する顧客満足度が非常に高いです。山田製薬の技術力とサポートにより、理想的な製品が完成しました。
「リジェンヌ マイバイタル・REドライシャンプー ができるまで」大正製薬株式会社様

株式会社Sparty様との提携

山田製薬と協力して「MEDULLA」をリニューアル開発。アイテム数を増やさずにパーソナライズヘアケアの拡張や強化に取り組んだ。
既存のお客様やSNSで非常に好評をいただいて、以前よりも50~60代の購入層が増え、ご購入くださる層が広がっている。
「MEDULLAパーソナライズヘアケアができるまで」株式会社Sparty様

以上、山田製薬株式会社のOEM開発の事例を紹介しました。

まとめ:シャンプー開発するプロセスとOEM会社の選び方

本記事では、シャンプー開発のプロセスからOEMの基礎、成功例について詳しく解説しました。解説した中でも、シャンプーの開発に関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • シャンプーの開発はコンセプト設計から開発、販売までたくさんのプロセスを経る必要がある。
  • 全て自社開発すると多額の資金が必要となるが、OEM開発はコストを削減する面で有利である。
  • シャンプーのOEM開発会社にも特徴があるのでコミュニケーションを取り、最善の選択を行う。

当記事を通して、シャンプーの開発についての全体像を理解する参考になれば幸いです。

山田製薬株式会社のシャンプーOEM/ODMは幅広くサポート

弊社は、美容室専売品のプロフェッショナル向け商品を提供するための開発力と技術力を活かし、長年にわたりヘアケア製品のOEM製造を行ってきました。山田製薬にシャンプーのOEMを依頼することには多くのメリットがあります。

高い技術力と豊富な経験

1973年の創業以来、ヘアケア製品の開発と製造に注力してきました。特に、生分解性に優れたアミノ酸系シャンプーの開発は全国に先駆けたものであり、その技術力と革新性は業界内でも高く評価されています。長年にわたる経験と実績を活かし、信頼性の高い製品を提供します。

柔軟な処方設計とカスタマイズ

顧客のニーズに合わせた柔軟な処方設計が可能です。シャンプーやトリートメントの製品作りをサポートし、個別の要件や希望に応じたカスタマイズが行えます。これにより、ブランドの独自性を反映した製品を開発することができます。

シャンプーやトリートメントをはじめ、スカルプケアやカラートリートメント、スタイリング製品まで幅広いラインナップを取り揃えています。これにより、様々な市場セグメントや消費者ニーズに対応できる製品を一括で開発することが可能です。

カテゴリー 製品ラインナップ
Hair シャンプー、コンディショナー、ヘアトリートメント、アウトバストリートメント
Scalp スカルプシャンプー、スカルプトリートメント、ヘアトニック、薬用ヘアケア(薬用シャンプー・トリートメント)
Color カラー用ヘアケア、カラーシャンプー、カラートリートメント、アウトバストリートメント
Styling ヘアローション、ヘアワックス、ヘアクリーム、ヘアジェル、ヘアオイルetc

環境保護と製品安全性の両立

創業当初から環境保護を意識した商品コンセプトを採用しています。1995年に日華化学株式会社グループの傘下となり、日華化学の技術を活かした製品開発により、使用感と環境保護の両立を実現しました。これにより、持続可能な製品開発を行いながらも、安全で高品質な製品を提供しています。

高品質な製品と迅速な対応

医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器の製造および輸入に関する薬機法に基づく許可を取得しており、高い品質基準を維持しています。また、顧客からの要望に迅速に対応し、問題が発生した場合でも迅速かつ適切に対応します。

充実したアフターサポートと改善提案

製品の納品後も、顧客との長期的な関係を大切にし、アフターサポートを充実させています。製品の改良や新たな提案を積極的に行い、顧客のビジネスの成長を支援します。これにより、継続的な改善が可能となり、ブランドの信頼性を高めることができます。

知恵袋一覧へ