「ラボモ スカルプアロマ ヘアカラートリートメント」は、白髪染め※1とトリートメントを同時に叶える白髪ケアアイテムです。白髪染めで髪の傷みが気になる方、染めるのが面倒と感じている方にオススメ。普段通り髪をトリートメントする感覚で簡単に使えます。
※1 髪の表面を着色すること
今回お話を伺った、株式会社アートネイチャー 外販営業部長 須原太郎 様(右)営業企画部 兼 外販商品営業部 次長 毛髪診断士 矢島和子 様(左)
1967年の会社設立以来、総合毛髪企業として業歴50有余年の東証上場企業です。オーダーメイド・ウィッグを中心に展開し、2008年に女性向け既製品ウィッグの「ジュリア・オージェ」ブランドの展開を開始。2011年に自社通販サイト「アートネイチャー・オンラインショップ」を開設。2019年に第一類医薬品である発毛剤「LABOMOヘアグロウミノキシ5」を発売開始。現在に至っております。
リニューアルの際には、いくつかの開発課題がありましたね。特に、髪質や使用環境が異なるユーザーに対応するために、トリートメント力を向上させつつ染まりや、色持ちを改善するというのが大きな課題でした。また、お客様が既存製品に持つ高い期待を超えるためには、透明感のあるカラーを維持しつつも、髪に優しい成分を使うことが求められました。染料の着色度合いも、髪質によってかなり変わるので、均一な仕上がりを実現するために、細かい調整が必要でした。試作品を何度も作って、実際にモニタリングしながら最適な処方を探るのに苦労しましたが、最終的には良い結果が出せたと思います。
まず対応が親身で、提案が速いところですね。お客様からのフィードバックをすぐに反映してくれるので、製品開発のスピードと質が非常に高いです。たとえば、「もっとツヤが出るトリートメントが欲しい」という要望に、すぐ新しい処方を提案してくれたこともありました。さらに、美容室専売品としての高いクオリティを維持しつつ、一般消費者にも満足できる製品を提供してくれる点が大きな強みだと思っています。
やはりその技術力と経験ですね。美容室専売品の開発で培ったノウハウが、私たちが求める高品質な製品を実現できると感じました。また、開発チームがお客様の声にしっかり耳を傾けてくれるところも決め手でしたね。開発が進む中で、迅速かつ的確な提案をしてもらい、私たちの期待を裏切らない選択だったと感じています。
一番の特徴は、カラーリングとトリートメント効果を同時に提供できることです。透明感のある赤みのないカラーを実現していて、髪に優しい成分を配合しているのでダメージを受けやすい髪にも使用できる点が差別化ポイントとなっています。実際に「これまで使っていた製品では満足できなかったけれど、この製品は違う」と言ってくれるお客様が多く、口コミでも非常に高い評価を得ています。
開発過程では、お客様に「本当に変わった」と感じてもらえる製品を作るために、いろいろ工夫しました。製品の仕上がりを確認するため、社内のスタッフだけでなく、社外のモニターを募り、実際に使用してもらった上でフィードバックを収集しました。その過程で、「色が思ったより暗くなった」「染まり具合にムラがある」などの声を受けて、処方を見直し、最終的には満足度の高い製品に仕上げました。特に苦労したのは、染料の配合バランスです。透明感のある色味を保ちながらも、髪に負担をかけない処方を探るのに非常に苦労しました。
さらに、トリートメント効果についても妥協せず、特にハイダメージ毛のユーザーにとって効果が実感できるように工夫しました。あるモニターの方から「これまで使っていたトリートメントでは髪がまとまらなかったが、この製品は驚くほど滑らかになった」という声をいただいた時は、開発チーム全員が達成感を感じました。
毎年のリニューアルを通じて、常に新しい価値を提供し続けているからだと思います。お客様のフィードバックをしっかり受け止めて、製品の質を向上させる努力を続けていることが、信頼につながっているんですよね。たとえば、「もっと色持ちを良くして欲しい」というご要望があれば、それに応じてリニューアルの際に改善を図るようにしています。このように、顧客ニーズに応えることで、長年にわたって支持されるブランドとなっているんだと思います。
今後の展望としては、既存の商品ラインをさらに拡大し、独自の価値を持つ製品を開発していくことを考えています。特に、ニッチ市場で「これまでにない」商品を提供し、お客様に驚きと感動を与えたいと思っています。また、通販事業のさらなる成長を図り、新たな市場や販路の開拓にも力を入れています。さらに、他の企業とのコラボレーションを積極的に進めることで、製品開発の幅を広げ、新しいビジネスチャンスを模索しています。こうした取り組みによって、アートネイチャーは、美容と健康をテーマにした総合的な企業として成長を続けていきたいと考えています。
坪田美樹(つぼた・みき)
シャンプー、トリートメントなどのヘアケア製品全般の開発に長年従事し、開発製品多数。開発から製造、顧客への説明まで、製品に関わる一連の流れに関わり、21年より山田製薬開発部部長に着任